14. 変態終了体積率計算ワークフロー

14.1. 概要

本ワークフローはKJMA式により相変化の変態終了体積率を計算するワークフローである。

14.1.1. KJMA式

定常クリープ速度の計算には、参考文献 1 の式(15) より引用したKJMA式 (9) を利用している。

(9)\[\begin{split}& V = 1 - exp(-Kt^{n})\\ & V:変態終了体積率\\ & K:KJMA式の係数K\\ & n:KJMA式の係数n(相変化成長の時間指数)\\ & t:時刻(核形成開始からの時間)[sec]\\\end{split}\]
1

参考文献:小岩 昌宏 相変化の速度論 <https://www.jstage.jst.go.jp/article/materia/50/2/50_55/_article/-char/ja/>

14.2. ワークフローの説明

14.2.1. ワークフロー

KJMA式を使用して変態終了体積率を計算する。 ワークフローは 図 145 の通りである。

../_images/wf12.png

図 145 変態終了体積率計算ワークフロー

14.2.2. ツール

このワークフローでは「変態終了体積率計算」ツールしか利用しないため、 ワークフローとツールの入出力は同一である。

  1. 変態終了体積率計算

    変態終了体積率を予測する。図は 図 145 同様である。

    • 入力ポート

      • ポート名:KJMA式の係数K

        KJMA式の係数K

        0.001
        
      • ポート名:KJMA式の係数n

        KJMA式の係数n

        4
        
      • ポート名:時刻

        時刻。単位は秒[sec]

        5
        
    • 出力ポート

      • ポート名:変態終了体積率

        変態終了体積率

        0.464738571
        

14.2.3. 入力ファイル

このワークフローの入力ファイルは ツール に示す入力ポートのファイル全てである。

入力ファイルはテキストエディタなどで作成する。具体的な作成例を ワークフロー実行 に示す。

14.3. ワークフロー実行

14.3.1. 入力ファイルの作成

入力ファイルはテキストエディタなどで作成する。 以下にKJMA式の係数Kの入力ファイルを作成する例を示す。

  1. Windowsのメモ帳を開く(エディタなら何でもよい)

  2. 入力値を記述

    KJMA式の係数K "0.001" を入力

    ../_images/memo2.png

    図 146 メモ帳での入力ファイル作成例

  3. ファイルを保存

    ファイル名は任意。ただし半角スペースを使用してはならない。 文字コードはUTF-8とする。

  4. 変数の値それぞれについて、1~3の手順でファイルを作成する。

14.3.2. 実行方法

ワークフローに 入力ファイルの作成 で作成した入力ファイルを投入し、変態終了体積率計算の結果を取得する。

  1. ワークフロー一覧画面( 図 147 )で ワークフロー名 [変態終了体積率計算] リンクをクリックして、ワークフローメタ情報画面に遷移する。

    ../_images/wf_list2.png

    図 147 ワークフロー一覧画面

  1. ワークフローメタ情報画面で、画面の右上にある [ワークフローを実行] ボタンをクリックするとワークフロー実行画面に遷移する( 図 148 )。

    実行パラメータ(入力ファイル)を設定後、[実行] ボタンをクリックすることでワークフローが実行される。( 図 149 )

    ../_images/wf_run12.png

    図 148 ワークフローメタ情報画面

    ../_images/wf_run22.png

    図 149 ワークフロー実行画面

  1. ワークフローが実行されるとラン一覧に実行したワークフローが表示される。( 図 150 )

    ランの実行が正常終了すると実行結果のダウンロードが可能になる。

    ../_images/run_running2.png

    図 150 ラン一覧画面(実行完了)

14.3.3. 実行結果の確認方法

実行結果をダウンロードする。

  1. ラン一覧から実行結果をダウンロードしたいランIDをクリックし、ラン詳細画面に遷移する( 図 151 )。

    ラン詳細画面の [ダウンロード] ボタンをクリックすると計算結果ファイルダウンロードダイアログに遷移する( 図 152 )。

    ../_images/run_detail2.png

    図 151 ラン詳細画面

  2. 計算結果ファイルダウンロードダイアログの [全ての実行結果をダウンロードする]ラジオボタンをチェックし、[ダウンロードする] ボタンをクリックする。

    ダウンロード確認メッセージが表示される場合、「ダウンロード」ボタンをクリックする。

    ../_images/download2.png

    図 152 計算結果ファイルダウンロードダイアログ

3.ダウンロードした実行結果ファイルは圧縮されており、"out.zip"というファイル名になっている。

ファイルを解凍すると「ワークフローID名」のフォルダの下に「(ワークフローID+)ツール名」のフォルダが存在し、ツールの計算結果ファイルが格納されている( 図 153 )。

out
 ├ W000110000000522
    ├ input
    ├ W000110000000522_変態終了体積率計算_01
       ├ 変態終了体積率
../_images/output_file2.png

図 153 変態終了体積率