38. Hastelloy_X_真応力_真ひずみ曲線予測ワークフロー¶
38.1. 概要¶
本ワークフローはHastelloy Xを対象に、ひずみ速度、温度に依存した真応力-真ひずみ曲線を予測するワークフローである。 予測には鳥塚 史郎(兵庫県立大学)による手法が用いられ、計算は次の2ステップで行われる。
- Z値(Zener-Hollomon因子)を計算し、以下の2タイプで場合分けする。
加工硬化型
加工硬化型 + 加工軟化型
タイプに応じた予測式を適用し、SS曲線を予測する。
38.1.1. ステップ1: Z値の計算¶
Zener-Hollomonの式より計算したZ値で「加工硬化型」と「加工硬化型 + 加工軟化型」に場合分けする。
38.1.2. ステップ2: SS曲線の予測¶
真ひずみ \(\varepsilon\) を0.1ずつ増やしながら対応する真応力 \(\sigma\) [MPa] を求める。
加工硬化型¶
加工硬化型 + 加工軟化型¶
38.2. ワークフロー説明¶
Hastelloy Xを対象に、ひずみ速度依存、温度に依存した、真応力-真ひずみ曲線を予測する。

図 335 Hastelloy_X_真応力_真ひずみ曲線予測ワークフロー¶
38.3. ツールの説明¶
ワークフローで使用されるツールの説明。
38.3.1. Zener_Hollomon_因子¶
ひずみ速度と温度からZener-Hollomon因子を計算する。 ステップ1: Z値の計算 の処理に相当するが、ここではタイプの判定まで行わず、Zener-Hollomon因子のZ値を計算するのみである。
入力¶
- ポート名: ひずみ速度
ひずみ速度(単位時間当たりに負荷するひずみ)[1/s]
0.01
- ポート名: 温度
温度[K]
673
出力¶
- ポート名: Zener_Hollomon因子
Zener_Hollomon因子
9.26386101107576e+18
38.3.2. Hastelloy_X_真応力_真ひずみ曲線予測¶
Z値に応じた数式を選択してSS曲線を予測する。 ステップ2: SS曲線の予測 の処理に相当する。
入力¶
- ポート名: ひずみ速度
ひずみ速度(単位時間当たりに負荷するひずみ)[1/s]
0.01
- ポート名: 温度
温度[K]
673
出力¶
ポート名: 真応力_真ひずみ曲線_データ 真応力、真ひずみのcsvデータ。列は「真ひずみ, 真応力」の順である点に注意。
0.000000000000000000e+00,0.000000000000000000e+00 2.000000000000000042e-03,1.860000000000000000e+02 4.000000000000000083e-03,2.290000000000000000e+02 6.000000000000000125e-03,2.590000000000000000e+02 ...
- ポート名: 真応力_真ひずみ曲線_画像
真応力-真ひずみ曲線の画像データ
図 336 真応力_真ひずみ曲線_画像¶
38.4. ワークフローの入力ファイル¶
本ワークフローの入出力ファイルは、Hastelloy_X_真応力_真ひずみ曲線予測 と同様である。
* サンプル入出力ファイル ダウンロードはこちら
(html版のみダウンロード可能)