8. マルテンサイト変態開始温度予測_村井式ワークフロー

8.1. 概要

村井式を使用して高炭素域のマルテンサイト変態開始温度を予測する。

8.2. ワークフロー説明

村井式を使用して高炭素域のマルテンサイト変態開始温度を予測する。 文献 1 の式(2) を実装したものである (7)

(7)\[Ms[\bf{K}]=\rm{667−195}(\it{C})\rm{−44.9}(\it{Mn})\rm{−19.6}(\it{Ni})\rm{−21.4}(\it{Cr})\rm{−20.7}(\it{Mo})\]
1(1,2)

"浸炭鋼の残留オーステナイト量に及ぼす合金元素と炭素ポテンシャルの影響". 村井暢宏、津村輝隆. https://doi.org/10.2355/tetsutohagane1955.84.6_446

ワークフローは 図 70 になる。

../_images/wf.png

図 70 マルテンサイト変態開始温度予測_村井式ワークフロー

8.3. ツール説明

ワークフローで使用されるツールの説明を行う。

8.3.1. 合金組成情報

合金組成情報 」を参照のこと。

8.3.2. マルテンサイト変態開始温度予測_村井式

村井式を使用して高炭素域のマルテンサイト変態開始温度を予測する。
../_images/prediction.png

図 71 ツール「マルテンサイト変態開始温度予測_村井式」

入力ファイル:
表 7 に示す。
表 7 入力ファイル一覧

No

ポート名

内容

1

C_質量百分率

C[wt%]

2

Cr_質量百分率

Cr[wt%]

3

Fe_質量百分率

Fe[wt%]

4

Mn_質量百分率

Mn[wt%]

5

Mo_質量百分率

Mo[wt%]

6

Ni_質量百分率

Ni[wt%]

出力ファイル:
ポート名:マルテンサイト変態開始温度
マルテンサイト変態開始温度[K]
ファイル形式については、マルテンサイト変態開始温度予測_修正Andrews式_線形モデルワークフローと同様のため、「 出力ファイル「マルテンサイト変態開始温度」 」を参照のこと。

8.4. 入力ファイル

このワークフローにおける入力ファイルは 合金組成情報 を参照のこと。入力ファイル名は半角スペースを入れなければ任意のファイル名でよい。

8.5. ワークフローの実行

8.5.1. ワークフローの選択

ワークフロー一覧画面でワークフロー名「マルテンサイト変態開始温度予測_村井式」リンクをクリックする( 図 72 )。

../_images/workflow_select1.png

図 72 ワークフロー選択

以降の手順については、マルテンサイト変態開始温度予測_修正Andrews式_線形モデルワークフローと同様のため、「 実行選択 」~「 取得結果の確認 」を参照のこと。