10. 実験データからのシャルピー衝撃値計算ワークフロー

10.1. 概要

SEM像データから抽出されたミクロ組織特徴量データとテスト条件からシャルピー衝撃値計算を行う。

10.2. ワークフロー説明

SEM像データから抽出されたミクロ組織特徴量データとテスト条件からシャルピー衝撃値計算を行う。 ワークフローは 図 92 になる。

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図 92 実験データからのシャルピー衝撃値計算ワークフロー

10.3. ツール説明

ワークフローで使用されるツールの説明を行う。

10.3.1. 実験データからのシャルピー衝撃値計算

SEM像データから抽出されたミクロ組織特徴量データとテスト条件からシャルピー衝撃値計算を行う( 図 93 )。
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図 93 ツール「実験データからのシャルピー衝撃値計算」

入力ファイル:
ポート名:シャルピー衝撃試験パラメータ
シャルピー衝撃試験パラメータ(吸収エネルギー値、破壊確率、試験温度)をExcel形式で入力する( 図 94 )。
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図 94 入力ファイル「シャルピー衝撃試験パラメータ」

入力ファイル:
ポート名:シャルピー計算用ミクロ組織特徴量データ
ミクロ組織特徴量データ(Ni添加量、粒界フェライト分率、MA分率など)をExcel形式で入力する( 図 95 )。複数の条件を入力できる。
ミクロ組織特徴量抽出ワークフローで出力されたシャルピー計算用ミクロ組織特徴量データファイルを使用する場合は、Ni添加量、粒界フェライト分率、降伏応力、引張強さを追加入力する必要がある。
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図 95 入力ファイル「シャルピー計算用ミクロ組織特徴量データ」

出力ファイル:
ポート名:シャルピーエネルギー遷移グラフ
シャルピーエネルギー遷移グラフ(png)( 図 96 )。
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図 96 入力ファイル「シャルピーエネルギー遷移グラフ」

出力ファイル:
ポート名:シャルピー確率グラフ
シャルピー確率グラフ(png)( 図 97 )。
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図 97 入力ファイル「シャルピー確率グラフ」

出力ファイル:
ポート名: 吸収エネルギーと破壊確率の関係リスト
吸収エネルギーと破壊確率の関係リストの出力ファイルパスを出力したテキストファイル(txt)。後続の予測モジュールで使用する場合がある。
出力ファイル:
ポート名: 吸収エネルギーリスト
吸収エネルギーリストの出力ファイルパスを出力したテキストファイル(txt)。後続の予測モジュールで使用する場合がある。
出力ファイル:
ポート名: 遷移温度リスト
遷移温度リストの出力ファイルパスを出力したテキストファイル(txt)。後続の予測モジュールで使用する場合がある。
出力ファイル:
ポート名: シャルピー衝撃試験結果データ
実験データからのシャルピー衝撃値計算処理で出力されたファイル(画像ファイル、Excelファイルなど)をまとめた圧縮ファイル(zip)。解凍例を 図 98 に示す。
計算結果は、吸収エネルギーと破壊確率の関係リスト( 図 99 ) ~ 遷移温度リスト( 図 101 )のExcelファイルに出力される。
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図 98 出力ファイル「シャルピー衝撃試験結果データファイル解凍例」

../_images/probability_list_xls.png

図 99 出力ファイル「吸収エネルギーと破壊確率の関係リスト.XLS」

../_images/energy_list_xls.png

図 100 出力ファイル「吸収エネルギーリスト.XLS」

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図 101 出力ファイル「遷移温度リスト.XLS」

10.4. 入力ファイル

このワークフローにおける入力ファイルは 図 94図 95 となる。入力ファイル名は半角スペースを入れなければ任意のファイル名でよい。

10.5. ワークフローの実行

10.5.1. ワークフローの選択

ワークフロー一覧画面でワークフロー名「実験データからのシャルピー衝撃値計算」リンクをクリックする( 図 102 )。

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図 102 ワークフロー選択

10.5.2. 実行選択

ワークフローメタ情報画面で、「ワークフローを実行」ボタンをクリックする。このときワークフローのステータスが公開中であることを確認する( 図 103 )。

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図 103 実行の選択

10.5.3. パラメータ入力と実行

1.入力ファイルをアップロードする。「参照」を選択後、「参照」ボタンをクリックして入力ファイルを指定する。

  • 必要に応じて、「実行」ボタンクリック前に「ラン説明」にランに関する詳細説明を入力する。

2.入力ファイルアップロード後、「実行」ボタンをクリックする( 図 104 )。

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図 104 パラメータ入力と実行

10.6. 取得結果の確認

取得結果をダウンロードする。

1.ラン一覧からステータスが「完了」のランを選択し、ラン詳細画面を表示する。ラン詳細画面の「ダウンロード」ボタンをクリックする( 図 105 )。

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図 105 ラン詳細画面

2.計算結果ファイルダウンロードダイアログの「全ての実行結果をダウンロードする」を選択し、「ダウンロードする」ボタンをクリックすると計算結果をダウンロードすることができる( 図 106 )。

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図 106 計算結果ファイルダウンロードダイアログ

3.ダウンロードファイルを解凍すると「ワークフローID名」のフォルダの下に「(ワークフローID+)ツール名」のフォルダが存在し、ツールの結果ファイルが格納されている( 図 107 )。

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図 107 ダウンロードファイル解凍例

4.ミクロ組織データファイルに拡張子(zip)を付けて解凍すると出力ファイルが格納されている( 図 108 )。

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図 108 ミクロ組織データファイル解凍例