40. SS曲線予測_糟谷式ワークフロー

40.1. 概要

硬さに基づく応力-ひずみ曲線を糟谷式により予測する。

40.2. ワークフロー説明

鋼材HAZ(熱影響部)の各点における応力-ひずみ曲線の予測は、HAZ組織が複数の相から構成され、かつ連続的に変化するためかなり複雑であり、より簡便な予測方法が望まれている。 文献 1 では実験データを用いて、硬さに基づく応力-ひずみ曲線を予測する経験式を提案しており、本ワークフローではこれを実装している。 応力-ひずみ曲線は3つの領域に分けられる。最初の領域では、曲線は直線として記述される。 第2と第3の領域では、曲線はスウィフト則で記述されるが、スウィフト則の定数は第2と第3の領域で異なる。 予測値と実験値の比較から鋼材強度が980MPaまでであれば、ほとんどのケースで100MPa以内の誤差で応力-ひずみ曲線を予測できることがわかった。

1

Stress-strain curve prediction of steel HAZ based on hardness <https://link.springer.com/article/10.1007/s40194-021-01198-w>

../_images/workflow2.png

図 339 SS曲線予測_糟谷式ワークフロー説明書

40.3. ツールの説明

ワークフローで使用されるツールの説明。

40.3.1. SS曲線予測

入力ファイル

本ワークフローの入力ファイルはいずれも必須であるため、必ず指定する必要がある。

  • ポート名: Hv平均硬さ

    平均のヴィッカース[Hv]硬さ。

    380
    

    Hv平均硬さはマルテンサイト、フェイライト・パーライト、ベイナイト相の硬さにそれぞれ体積分率をかけて平均したもので、以下の式によって得られる。

    \[Hv_{mead} = (Hv_{M} \times VF_{M}) + (Hv_{B} \times VF_{B}) + (Hv_{FP} \times VF_{FP})\]

出力ファイル

  • ポート名: 公称応力_公称ひずみ_SS曲線グラフ

    公称応力_公称ひずみ_SS曲線。 Vega Lite 形式のHTMLファイル。

    ../_images/公称応力_公称ひずみ_SS曲線グラフ.png

    図 340 公称応力_公称ひずみ_SS曲線グラフ

  • ポート名: 公称応力_公称ひずみ_SS曲線データ

    公称応力、公称ひずみを示す座標データ。

    epsilon,sigma
    0.0,0.0
    0.001,206.0
    0.002,412.0
    ...
    
  • ポート名: 真応力_真ひずみ_SS曲線グラフ

    真応力_真ひずみ_SS曲線グラフ。 Vega Lite 形式のHTMLファイル。

    ../_images/真応力_真ひずみ_SS曲線グラフ.png

    図 341 真応力_真ひずみ_SS曲線グラフ

  • ポート名: 真応力_真ひずみ_SS曲線データ

    真応力_真ひずみを示す座標データ。

    epsilon,sigma
    0.0,0.0
    0.001,206.0
    0.002,412.0
    ...
    
  • ポート名: 引張強度

    引張強度 [MPa]

    1200.947581500624
    
  • ポート名: 降伏強度

    降伏強度 [MPa]

    925.357
    

40.4. ワークフローの入力ファイル

このワークフローの入力ファイルは ツールの説明 に示す入力ファイル全てである。